内 科
当院では、重大な結果を引き起こす病気の早期発見と治療に主眼を置いて最新の医療を行なっています。
高血圧
来院時血圧と共に朝食前の家庭血圧を重視しております。 朝食前血圧の目安は、高齢者は140/85mmHg未満、若年者や中年者は130/80mmHg未満、 糖尿病患者や腎障害患者は130/80mmHg未満を目標に治療しています。 高血圧と診断された場合、ご家庭では次のような生活習慣の改善をしていただきます。
- 食塩摂取量の制限(1日当たり5~6g未満)
- 野菜・果物の積極的摂取、コレステロール・飽和脂肪酸の摂取制限など血圧を下げる食事
- 適正体重の維持
- 運動療法
- 飲酒制限(個人差もありますが、ビールなら350mm缶1本、日本酒なら1合まで)
- 禁煙
生活習慣の改善のみで血圧が正常値に下がればよいのですが、残念ながら多くの方は薬物を使用しないと十分な効果が得られません。 しかし、薬物を使用するからといって、日常生活が乱れたままで良いわけではありません。あくまでも生活習慣の改善が基本となります。
糖尿病・高脂血症など
糖尿病や高脂血症などがあると脳卒中や心臓発作が多発するので、これら合併症の早期診断と治療に力を入れています。
糖尿病と診断された場合、まずは食事療法からはじめていただきます。 食べてはいけないものはありませんが、自分にあった分量の食事で、必要とするすべての栄養素を摂るように工夫します。
次に運動療法。一人でできる運動を選び、毎日同じだけ行います。目安は1日30分程度です。運動量はキツすぎず、楽すぎずといった程度が最適です。 食後1~2時間後に運動することで、食事によって上昇する血糖値を抑えることができます。
食事療法や運動療法を行っても効果が得られない場合、あるいは1型糖尿病と診断された場合は、 血糖降下薬という飲み薬とインスリン注射による薬物療法が行われます。
高脂血症と診断された場合の治療法も糖尿病と同じく食事療法を行っていただきますが、 高脂血症のタイプ、つまりコレステロールと中性脂肪のどちらか、あるいは両方高いのかにより、 また合併症の有無などにより、食事療法のポイントは若干異なってきますので、必ず医師の指導に従ってください。
運動療法は、動的で全身を使う有酸素運動(早足、ジョギング、水泳、サイクリングなど)が基本になります。 脂肪組織は、もともと飢餓状態に備えて体内に蓄えられているものですから、そう簡単にはなくならないように頑丈に作られています。 したがって、充分時間をかけて処理することが必要で、脂肪を燃やすためには長い時間の有酸素運動が必要となるのです。
食事療法や運動療法を行っても効果が得られない場合は薬物療法が行われます。
動脈硬化性症
動脈硬化は自覚症状がほとんどない恐ろしい病気です。 動脈硬化にはいくつかの種類がありますが、どの種類の動脈硬化においても、 心筋梗塞や脳梗塞の危険性を十分に持っていますので、放置せずに改善・治療が必要です。 自覚症状がない場合が多く判断が付きにくいですが、少しの頭痛やめまい、動悸・息切れなど異変を感じたら診察を受けることをお薦めます。
不整脈
通常の心電図検査のほか、長時間記録のホルター心電図を行っています。
不整脈と診断された場合、まずは投薬治療が行われます。